研究内容

知的なセンシング技術
人の身体活動や社会的つながりおよび生活環境のセンシングを、深層学習技術等のAIによる推定をリアルタイムにエッジ側で駆動させることによって、高度に知的化する技術を確立する。これを応用して、高齢者のライフスタイルを理解するための、高齢者自身、彼らが属する社会および環境に関するこれまでにない多様なデータを、持続的に収集可能となる。

包括的データ分析技術
エッジ側で収集された多様なデータをクラウド側でリアルタイムに組み合わせることでより高次元な事象を検出可能とする。高齢者の身体的および社会的状態を理解するための物理的、社会的環境データマトリクスの基礎となる相関関係を見出し、健康リスクや社会の持続可能性を予測可能とする。

高齢者の健康増進に資するサービス
知能IoT技術に依拠する多様なサービスをデザインし、東アジア各国で進みつつある少子高齢化社会を支援する。具体的には、各国の対応する要件に応じて、開発された技術を統合し、高齢者のケア、ソーシャルサポートなどを含むインテリジェントIoTサービスを開発し、3つの東アジアの特定の特性を考慮して高齢者の福祉の改善を狙う。

知能IoT技術による高齢者見守りプラットフォーム
上述した技術を統合し、高齢者の屋内外での行動をシームレスにサポートするプラットフォーム技術を確立する。家屋内では国ごとに異なる住宅事情を踏まえた上で知能IoT技術を建築に埋め込み、住人の健康ハザードの検出やwellbeingに関する各種指標(睡眠品質や空気質等)を獲得して、フィードバックする。屋外では、携帯端末が道路の状態や所有者の動き等を考慮しながら転倒の防止や日光浴量の増大(これによりビタミンD生成と骨量維持が見込まれる)

IoTセキュリティー
上述したシステムのセキュリティを確保する新たなセキュリティ技術を開発する。特に、暗号技術に依存せず、デバイスの無線指紋により、認証技術、また、通信特徴により秘密通信などの技術の研究を行う。